§19. 文字をシワに沿わせる

 §18 で、皺くちゃの紙を作成しました。その後段です。シワクチャの紙ができたので、紙の上に文字を置き、文字を皺に沿わせます。
 このチュートリアルは、deviantARTの Fit Text to Uneven Surfaces の後半部分を参照しています。

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    完成画像。

Step 1

 皺くちゃに作成した紙の上に文字を置きます。

 [NOTE] 皺くちゃの紙の作成は、§18を参照してください。

    1/ 文字を追加します。

    作例では以下のように設定しています:
    Font=URW Bookman L Bold
    文字色=黒

    [NOTE] ここでは辛抱して文字色は黒で行います。当然、文字色に他の色を使用することは可能です。しかし、ここでは黒を使用します。ともかく一旦完成させることが重要ですから。カスタマイズはその後のことです。

    2/ この後の手順で「ずらしマップ」を使用します。「ずらしマップ」はレイヤーサイズが等しくないと動作しません。その準備としてレイヤーサイズを一致させます。

    テキストレイヤーを右クリック、レイヤー>レイヤーをキャンバスに合わせる。


Step2-1 ずらしマップの設定


Step2-1 ずらしマップ適用後

Step 2

 テキストにずらしマップを適用します。

    1/ テキストレイヤーに、ずらしマップを適用します。

    フィルター>マップ>ずらしマップ。

    設定は、左図-上を参照。

    [NOTE] X ずらし、Y ずらし、の右にあるレイヤーの選択画面は、レイヤー名だけでは解り難い時は、アイコンも判別の資料にします。

************** ずらしマップ(GIMPマニュアルより一部抜粋)

   「ずらしマップ」は汎用の歪みフィルタであり、ほとんど全ての種類の変形のために利用できる(たとえば、渦巻き、つまみ、 シフト、拡散、溶解 など)。

 「ずらしマップ」は、画像中のある部分をずらす。フィルタが画像を歪めるには、どのように”ずらす”かを指定する画像(これを、”ずらしマップ”と呼ぶ)を必要とする。要するに、歪めたい画像(この作例の場合は、NEWS文字レイヤー)と、どのように歪めるかを決定する画像(この作例の場合、シワクチャのPaperレイヤー)の二つの画像を必要とする。この”ずらしマップ”の明るさ/暗さの値が、ずらしたい画像のピクセルをどのように移動させるかを制御する。  ずらしの移動を簡単に行うために、通常はグレイスケール画像がマップとして利用される。このフィルタはカラー画像を”ずらしマップ”として使うこともできるが、 移動はマップ中の明るさ/暗さしか判断しない。カラー画像を”ずらしマップ”として使用しても色の情報は利用されない。

【註】 この作例の「X ずらし」、「Y ずらし」、の右のレイヤーの選択画面が、”ずらしマップ”の指定です。

Step 3

 仕上げ。

    1/ テキストレイヤーのモードを変更します。

    レイヤーモード=微粒結合

    [NOTE] レイヤーモードは乗算、比較(暗)等も、効果を与えます。

 着色したテキストを用いた例。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO